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二世帯住宅の種類とは?各種類のメリット・デメリットについて解説します

2022/09/09

今後介護が必要になる親世帯や、子育てに協力してほしい子世帯などが新築を検討する際に、二世帯住宅という選択肢もひとつの候補になります。二世帯住宅にはいくつか種類があり、選択する二世帯住宅によって生活形態が大きく変わります。この記事では二世帯住宅の種類とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

 

□二世帯住宅の種類

二世帯住宅とは親世帯と子世帯が1つの家屋内で生活する住宅の事です。介護や子育て面で相互協力が必要な場合に選ばれる事が多く、住宅ローンにおいても親子で組む事ができるためさまざまな点でメリットがあります。その一方、別世帯が同じ空間を共有する生活形態はトラブルが起きる事があります。そのため、二世帯住宅の種類とそれぞれの特徴を理解する事が大事です。

 

*完全同居型

玄関、廊下、リビングやキッチンなどが共有となっており二世帯とも同じ生活動線を共有するタイプです。日常的に交流が生まれ、親世帯と子世帯の生活拠点が完全に同じ場所で暮らすことになります。加えて、居住する人数に応じて寝室やトイレを設けます。

すでに介護がはじまっていたり、子世帯が共働きで、日中の多くの時間こどもの面倒を祖父母に見てもらっていたり、共に生活する時間が長いご家庭では、完全同居型も検討してみると良いかもしれません。

 

*部分共有型

玄関等は共有であるものの、住宅設備は別々となるタイプの二世帯住宅です。一般的には一階を親世帯、二階を子世帯が利用する事が多く、一階にも二階にもキッチンを設置します。
ただし、バスルームについては共有というケースもあります。

生活拠点が同じという点は完全同居型と変わりありませんが、各世帯のプライバシーにある程度配慮した同居形態と言えます。また、一階で生活のすべてが完結する間取りにすることで、親世帯の将来にも配慮したバリアフリーな家となります。

 

*完全分離型

生活拠点は同じですが生活空間が完全に別タイプの二世帯住宅です。並列に玄関が並んでいる事が多く、隣同士で同じ家に住むような生活形態となります。基本的には普段顔を合わすことはなく、必要があればコミュニケーションを取る事ができるというタイプの二世帯住宅です。同じマンションの隣の部屋に住んでいるというのがイメージに近いでしょうか。

それぞれの世帯のプライバシーが最も確保される間取りですが、必要なときにすぐにお互いの手助けができるのが魅力です。

 

□各種類のメリット・デメリット

二世帯住宅には前述した3種類がありますが、メリット・デメリットについても把握しておきましょう。

 

*完全同居型のメリット・デメリット

完全同居型のメリットは建築費や光熱費が抑えられるという点があります。住宅設備が1つとなる完全同居型は殆ど通常の家と変わらないサイズになる事が多く、ランニングコストである光熱費は折半で支払う事もできます。その一方、デメリットとしてはプライバシー空間を設ける事の難しさや、知人を呼びにくいという点等があります。

 

*部分共有型のメリット・デメリット

二世帯住宅を部分共有型にする事によって、完全同居型よりはプライバシー空間を設けやすくなり、各世帯が独立した生活を送る事ができます。しかし、玄関が共有されているという事なので生活習慣によってはドアの開け閉め音が気になる場合もあり、共有範囲の設定が難しくなります。

 

*完全分離型のメリット・デメリット

完全分離型は隣同士で暮らすのとほぼ同じです。そのため、二世帯住宅のデメリットに挙げられるプライバシー空間については最も確保しやすく、殆ど気にする事なく日常生活を送る事ができます。しかし、一緒に暮らしているという雰囲気はないため、そもそも二世帯住宅を選択した目的が達成できない可能性もあります。

 

□まとめ

今回は、二世帯住宅の種類とそれぞれのメリット・デメリットについて紹介しました。
二世帯住宅の建築はメリットもデメリットも多く、住んだ後に気づく事もあります。そのため、企画段階で生活状況をできるだけ具体的にイメージし相談をしながら進めていきましょう。


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