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住宅ローンは「共有名義」がいいのか?メリット・デメリットをご紹介します

2022/06/03

住宅ローンを組む際、夫婦などの共有名義にするケースがあります。しかし、具体的にどのようなメリットがあるのかわからない方も多いのではないでしょうか。共有名義にする場合は、ライフプランなどを考慮しなければなりません。​​そこで今回は、住宅ローンの共有名義の仕組みやメリット・デメリットについて解説します。

 

□住宅ローンの「共有名義」とは

住宅ローンの「共有名義」は、夫婦2人の収入を合算し、夫婦の名義で住宅ローンを組む場合を指します。住宅ローンの支払いを夫婦2人で行うため、家の所有権も共有になります。また、物件を共有名義で登記する場合は、支払ったお金の割合に応じて(持分割合)登記を行うのです。

例えば、4,000万円の物件を購入し、夫が2,000万円、妻が2,000万円を負担する住宅ローンを組んだ場合、物件の共有割合は夫と妻それぞれ2分の1となります。

近年は共働き夫婦が増加しており、なかでも世帯年収が高い「パワーカップル」が不動産投資の分野でも注目されています。一方、単独名義の場合は、夫婦のどちらか1人が住宅ローンを組み、登記も夫婦のどちらか1人が単独で行います。

 

□住宅ローンの「共有名義」のメリット・デメリット

 

*住宅ローンの「共有名義」のメリット

1つ目のメリットは、住宅ローンの借入を増額できることです。
共有名義にすると、単独名義より住宅ローンの借入金額を増やすことができます。例えば、夫の年収400万円、妻の年収300万円の場合に合算した700万円について借り入れることが可能です。単独名義であれば、どちらか一方の金額について借り入れることになります。

2つ目のメリットは、所得税・住民税が軽減できることです。
共有名義であれば、それぞれが住宅ローン控除を受けることにより、所得税・住民税が軽減されます。しかし、2022年度税制改正大綱により住宅ローン控除が見直されました。住宅ローンの控除率は、年末のローン残高1%から0.7%に縮小されました。控除期間は10年から新築13年、中古10年に変更されています。

 

*住宅ローンの「共有名義」のデメリット

1つ目のデメリットは、不動産売却の手続きが煩雑になることです。
単独名義であれば、不動産をいつでも自由に売却が可能ですが、共有名義の場合は、共有者全員の同意を得て売却しなければなりません。また、不動産を売却する際は、売買契約書に共有者全員の署名と捺印などが必要になります。

2つ目のデメリットは、片方の収入が減少すると返済が苦しくなることです。
夫婦それぞれが順調に支払っていけるのであれば問題はありませんが、一方が転職やリストラなどで収入が減少すると、返済が困難になる可能性があります。

 

□まとめ

今回は、住宅ローンの共有名義の仕組みやメリット・デメリットについて解説しました。住宅ローンの共有名義におけるメリットは、借入の増額や税金の軽減などがあります。しかし不動産売却の手続きが煩雑になり、どちらか一方の収入が減少すると返済が困難になる場合もあります。共有名義にする際は、ライフプランなどを考慮しながら慎重に検討しましょう。


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